POLA美術館モネ展の自然光を再現した天幕
POLA美術館モネ展の自然光を再現した天幕
自然光に限りなく近い光を再現した天幕に挑戦!
ポーラ美術館にて、2021年4月17日〜2022年3月30日の間開催された、「モネ-光のなかに」の天幕は、丸八テント商会が施工いたしました!
こちらの「モネ—光のなかに」展は、建築家・中山英之さんが会場構成を手がけ、「会場全体を自然光に限りなく近い質の光で満たされた空間に置く」というコンセプトに基づき、陽光と色彩を求めて戸外で作品を描いたモネに相応しい空間として、「曇りで日の出の2時間後、ないし日没の2時間前」の光を会場に再現しています。(美術展ナビ:詳しい解説はコチラ)
ユニークな展示空間で新鮮なモネの鑑賞体験を味わえると評判で、展示会場に入ると足元に影がなく、足音もほとんどしない。どこからともなくふんわりとした光に包まれている不思議な空間に誘われます。
その秘密は、天井の角はすべて丸くし、カーブした壁の上部から天井を照らす間接照明のみで展示室を満たしているため、絵に直接スポットライトがあたる従来の方式では再現できない、足元に影もできないちょっと不思議な空間に仕上がっています。
そんな計算しつくされた仕掛けの一端を担ったのは、丸八テント商会のこの天幕です!「天井を曇り空にする。絵に光を直接当てない」という方向性の元、天井全体を幕で覆い、間接照明で空間全体を柔らかい光で満たしました。
そのための素材選びにもストーリーあがります。「天井を幕で覆うにあたり、裏が透けない遮光性が求められ、また光沢をもたず、柔らかく光を反射する素材選び、さらには室内なので防炎性も必須」と数々の条件の元、フッ素が加えられたポリエステル生地で、遮光率100%のものを選定し、天井の角はすべて丸くするという手法にたどりつきました。